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組込み系プログラマの終末

プログラミング、デバイスドライバ、資格、試験、等などなど

Linuxをメインマシンとして2年使って感じたこと。Windowsとの比較

 Linux debian 3.2.0@デスクトップ を約2年使用しました。

 

家庭でのLinuxの導入を考えている方々に向けて、実際に使用する中で感じたことをWindowsと比較してみます。

 

比較表の見方

◎・・・ほぼ全ての人が問題なく使える

◯・・・多少の知識を要求したり、若干の不便があるが十分使える

△・・・かなりの知識を要求したり、大きな不便があるがなんとか使える

✕・・・私の知る限りできない

メディア用途

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映画を見たり音楽を聞いたりゲームをしたりといった用途の場合、Linuxは向いていません。i tunesとIEのみサポートのブラウザゲームハンゲーム?)は私の知る限りムリです。IE依存でないブラウザゲーム天鳳など)は問題なくプレイできます。

 

またHDMIは本来映像と音声を出力可能なインターフェイスなのですが、音声が出ないことがよくあるそうです。私の環境でも結局出せず、スピーカー端子を使用して音を出しています。

 

私の持っていたPCゲームは全てWindows用です。wineというツールを駆使するとLinuxでも使える(らしい)のですが、ゲームの起動画面までしか進めませんでした・・・。ちなみにwine自体は素晴らしいツールで、WindowsのexeをLinuxで実行できるようになります。シンプルなexe(tera term やエディタ)なら使えるものが多かったです。

 

オフィス用途f:id:public2015:20160629224730p:plain

オープンオフィスというOffice互換ソフトがあり、文書作成、表計算が可能です。機能面ではよく似ていますが、操作性は微妙に違いOfficeに慣れている場合若干ストレスを感じます。(例えばExcelのセル内での改行が、WindowsではAlt+Enter/LinuxではShift+Enterなど)慣れればレポート位なら問題なく作れますが、ピボットテーブルやマクロなど凝った機能を使用するとどこまで互換性があるか不明です。

 

文字化けは、Shift-JISやUTF-8といった文字コードの知識があれば回避できますが、知識なく使っていると「メールの本文が読めない」「添付ファイルが文字化けする」などが起きることがあります。Linux単体で使っている分にはあまり文字化けに出くわしません。Windowsとのデータのやり取りが増えると文字化け問題が増えます。

 

日常的に行なっている提携作業を自動化する場合、windowsだとbat(バッチ)やvbs(VBスクリプト)があります。Linuxの場合、シェル(debianではbash)があります。bashは標準で様々な機能を持っていて、さらにその機能の組み合わせ自由度も高くだいたいのことはできます。batやvbsは素人なこともありますが、同じ機能を作ろうとした際にbashの方が簡単だと個人的に感じています。

セキュリティ

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システムとしての堅牢性ではなく、セキュリティに関する作業のしやすさを比較しています。Windowsのセキュリティアップデートはアップデート中操作不可になるため煩わしいです。その点Linuxはアップデート時に操作不可になることはほぼなく、ストレスなくセキュリティ更新ができます。

 

Adobe Flash Player(youtubeを見るのに必要)はわりとよく脆弱性が発見され更新されているのですが、Linuxでの更新作業は完全に手動のようで、ライブラリファイルを手で置き換えたり、対話式シェルを実行したりする必要があり煩わしいです。(私が知らないだけかもしれませんが)

 

ハードウェアの拡張性

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Linuxを使う上で最大の難所が「ハードウェア拡張」だと思われます。CPUやHDD、有線LANなど、ほぼ全てのパソコンに共通するハードウェア部品に関してはかなり広くサポートしています。しかし無線LAN、プリンター、USB-LAN変換等の周辺機器はドライバがなければ使えません。機器を買った時についてくるドライバインストールディスクは間違いなくWindows用なので、Linuxのドライバはメーカーサイトか、オープンソースかから見つけてきて、さらにそれを自力でシステムに組み込む必要があります。

 

人気のディストリビューション(mintやubutnu)などの方が周辺機器への対応は進んでいることが多いように感じます。例えばdebianではUSB接続の無線LAN子機用ドライバは自分で探す必要がありましたが、ubuntuでは自動認識することがありました。

 

ソフトウェア開発

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Linuxの最大の魅力の1つはソフトウェア開発がしやすい点だと思います。例えばeclipseを導入しようとした時、WindowsならWEB上を彷徨いjavaやらeclipse本体やらを自分で集めて来る必要がありますが、Linuxにはソフトウェア管理システムがあるため、

sudo apt-get install eclipse

と一行書けばインストールされます。ただし、debianのソフトウェア管理システムはデフォルトではかなり保守的なデータベースを参照しているためソフトの(この場合eclipseの)バージョンが古いことが多いです。どうしても最新版を使いたい時はWindowsと同様自分で入手・適用する必要があります。

 

またLinuxにはシェル(debianではbash)と呼ばれるソフトウェアが充実していて「フォルダ内の画像全ての名前を変更する」「ファイルの中から特定の情報だけ取り出す」などが簡単に行なえます。人手だと時間のかかる作業を簡単に行えるためとても便利です。

 

コストパフォーマンス

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お金についてはオープンソースであるLinuxの圧勝です。また古いパソコンを使う場合、Linuxであれば軽量ディストリビューションを選択することで低スペックパソコンでもサクサク動作するようになります。また各ディストリビューションの最低要求スペックがあれば多少古いパソコンでもサクサク動きます。

 

一方学習コストについては、敷居が下がったとは言えまだ高いと思います。パソコンやネットワークといったIT一般に明るく、根気がないとなかなか続けられません。ただ知識をつけLinuxに慣れてしまえば、よく手に馴染む使いやすい道具となるので学習する価値は十分あります。

 

まとめ

私はパソコンを新調した際にOS代をけちってLinuxに移行しました。なにかと不便はありますが概ね良好で、案外なんとかなるものです。Windows10騒動も我関せずでしたしね。

 

結局WindowsLinuxも素晴らしいOSということです(?)

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