組込み系プログラマの終末

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高得点で合格するための電験三種の過去問の使い方 

私は電験三種のために7ヶ月勉強し本番では4科目とも80点以上を取り、比較的余裕のある一発合格をしました。今回は電験三種の過去問の取り組み方について焦点を当て、私が実施した方法をまとめたいと思います。

 

 なおオススメ参考書や勉強方法全般については電験三種カテゴリにまとめてますのでよろしければご覧ください。

 

過去問も色々あるけどどれがいいの?

最新の問題を含んだ10年分を買えば間違いありません。10年分の過去問も何社かから販売されていますが、解説ページの読みやすさで選択しましょう。読みやすさのポイントは解説が難しすぎると感じないかです。変に見栄を張らずに分かりやすいものを選ぶことが大切です。

 

過去問はいつやるべき?

過去問をやろうかなぁと思った時、まず疑問に浮かぶのはいつから過去問に取り組めばいいんだろう?ということではないでしょうか

・まず最初に過去問をやるべきなのか

・参考書を1周読んでからやるべきなのか

・基礎を完璧にしてからやるべきなのか

 

私は参考書を「おおよそ」1周読んでから取り組むのが良いと考えています。

 

参考書を初見で100%理解することは難しいです。もし100%理解しながら読み進めようとすると膨大な時間がかかってしまいます。かといって分からない部分を全て後回しにしながら進めると、1周読んでもほとんど理解できていない状態になってしまいます。

 

なので出来る限り理解しながら読み進め、どうしても分からない箇所は付箋などを貼って次に進むのがいいと思います。付箋が10箇所以内だと「何箇所かわからないけど、だいたいわかった」程度の理解となります。

 

そこまで理解が進んでから過去問に取り組むと問題文を理解でき、ものによっては正答出来る状態のはずです。

 

何に気をつけて過去問に取り組めばいい?

最も重要なことは間違えた問題だけでなく、その問題に関連した分野まで広げてやり直すことです。間違えた問題だけをやり直していると、”点”でしか知識が増えないため中々定着しません。

 

具体的には電力で原子力発電に関する問題を間違えたなら、

①関連する分野を確認する

発電にはどんな種類があるのか(火力・水力・原子力など)確認する。

 

②その分野をしっかりやり直す

原子力発電の種類や基本原理、利点と問題点を確認する。

 

③間違えた問題を解き直す。

過去問の間違えた問題をやり直します。復習直後なので問題なく解けるはずです。

 

このやり方は時間がかかりますが、何度も復習できるため記憶の定着が良いです。参考書をやり直しても、その分野を理解できない場合は付箋を貼って次に進みましょう。

 

何年分やる?

10年分やれば十分だと思います。逆にいうと10年分しかないため貴重です。無駄なくやり切る必要があります。

 

私が実施した方法は最初の5年分は時間を計らずに解く。残りの5年分は時間を計って時間内に解ききる練習をしました。

 

最初から時間に拘ると、時間切れで解けなかったのか、実力が無くて解けなかったのかわからないままになってしまいます。なので時間をかけてでも自分がどの程度解けるのかを知っておくことは重要です。

 

それ以外に気をつけたことは、最初の5年分は奇数年、残りの5年分は偶数年で分けて取り組んだことです。

 

つまり時間を計らずに2004年、2006年、2008年、2010年、2012年の過去問を解き、時間を計って2003年、2005年、2007年、2009年2011年の過去問を解きました。

 

このように実施することで問題の流行りや難易度のばらつきをできるだけ抑えることができ、バランスよく10年分を使えます。

 

10年分やりおわったらどうするの?

 私の述べた方法で取り組むと10年分実施するのに3ヶ月近くかかるかもしれません。やり終えた後については10年分解いた段階での仕上がり具合によって変わってきます。

①時間を計って解いて70点以上安定して取れる場合

合格圏内に到達しています。過去問の2周目は間違えた問題だけやれば十分です。ここで間違えたり、悩んだりするならもう一度その分野を復習しましょう。

 

また余力があれば予想問題集をやるのも良いですが、難易度としては予想問題の方が3割増しで難しいため、予想外に低い点数を取ってしまい自信を無くすことになるかもしれません。あまり必要ないと思います。

②70点以下を取ることが多い場合

まだ実力が足りておらず、合格ライン上〜圏外にいます。70点以下の場合はいわゆる頻出分野を抑えられていないと思われます。

理論なら電気回路

機械なら各種電動機・発電機

電力なら各種発電等が頻出です。10年分やれば頻出分野も自ずと見えてくるでしょう。

頻出分野に絞った学習に切り替え、十分復習した後もう一度過去問に取り組みましょう。

 まとめ

本試験の傾向も時間とともに変わるため、過去問は直近10年分の価値が高いです。この10年分をしっかり計画的にやり切ることが大切です。なんとなくやるのではなく、この年の過去問は「時間を計らずに徹底的に解ききる」とか「時間内に絶対に終わらす」という意志を持って取り組むことで、過去問から得られるものが増えるはずです。

 

また過去問の解説だけを読んで分かったような気になって先に進むと、知識の抜け漏れが起きやすいです。よって間違えた問題は必ず参考書まで戻って復習すること、これが高得点合格の最大のポイントだと考えています。以上勉強中の皆様の参考になれば幸いです。