電験三種の参考書のレビュー おすすめ参考書
電験三種の参考書について評価・レビューしたいと思います。まずはさらっと電験という試験について述べます。さらっとね。
第三種電気主任技術者試験の概要
・理論・電力・機械・法規の4科目の試験
・100点満点中60点以上で科目合格(年度によって合格ラインが下がることもある)
・4科目全て合格する必要がある。
・科目合格制度があり、合格した科目は3年間有効
・合格率は10%以下
・試験は1年に一度のみ実施
・範囲が非常に広い
・マークシート方式
私の受験勉強戦略
・機械の構造、電力設備の構造など、構造の理解を最重要視する
・理解した構造を絵に書いてみる。構成要素の役割を確認しながら、正しい構造をスラスラかけるまで繰り返す。
・交流、グランド、コンデンサ等の基本的なワードのイメージをしっかり掴む
詳細は過去記事にもまとめています。
さて、タイトル通りレビューを始めます。評価値の意味は下記みたいな感じです。
使用した参考書とレビュー
★☆☆・・・買わなくてもいい。
★★☆・・・お金に余裕があれば買ったほうがいい
★★★・・・超おすすめ! 絶対買うべき!
【1】これだけ機械
おすすめ度 ★★★
本全体が平易な表現で書かれていてかなりわかり易かった。
分かりやすさを優先して内容を犠牲にする本が多いが、「これだけ機械」は分かりやすさと内容を非常に高いレベルで両立しています。図もわかりやすく、要点を押さえていて見やすいです。よく読み込むとしっかり腑に落ちる説明もGood。
全部で60項目から構成されています。項目の横に、勉強したらチェックをするという勉強をしていました。多い項目は3回以上やりこんでいます。
最初に購入したこれだけシリーズでした。この後残りの3冊を買いにいってしまった(笑)
【2】これだけ理論
おすすめ度 ★☆☆
普通。電験の理論は高校物理+αで対応できると思っているのですが、その+αの部分は個人サイトや電験公式サイトの方がわかり易かったなぁ。高校物理には自信があったのであまり役に立ちませんでした。
【3】これだけ電力
おすすめ度 ★★☆
良かったです。買う価値は十分あります。機械と同じように何度もやり込みました。
ただ電力という試験の難易度が機械に比べて低い(と感じていた)ので、機械ほどの感動はなかったので★2つです。
【4】これだけ法規
おすすめ度 ★★★
超おすすめ。何が素晴らしいって、本が薄いこと!法規という勉強が苦痛で仕方ない科目がコンパクトにまとめられています。内容も、丸暗記せい!というものではなく、できるだけ理解して意味を覚えてもらおうという意図が感じられました。その点も評価高いです。毎日通勤バックに入れて読んでいました。結局3周くらい読んだかな?
【5】電験三種完全攻略
おすすめ度 ★☆☆
これは非常に人を選ぶ本だと思う・・・4科目を1冊にまとめた本です。当然項目ごとの説明は非常に簡素で、ほぼ公式が書かれているだけです。
私はケチなので最初にこの本を買い、これ一冊で合格する気でいました。しかし機械分野で挫折・・・これだけシリーズへと移行しました。
勉強をひと通り終えたあとに読むと、各項目を表や公式で簡潔にまとめており手軽に復習ができよかったのですが、これ一本で勉強するのはものすごく(本当にすっごく)辛かったです。
【6】過去問10年分
おすすめ度 ★★★
本の名前を忘れてしまいましたが、問題→解説→問題→解説という構成の本です。問題を解いてすぐに確認できるのがとてもよかった。10年分は計画的に、2000年→2002年→2004年→・・・2001年→2003年→・・・前年度の問題、という順番で解きました。最初はいくら時間をかけてもいいので全問解ききるように実施し、残り6年分となった辺りから時間を測って取り組みました。最後の三年程度では全ての科目が安定して8〜9割超取れるようになっていたので、自信に繋がる一冊でした。1周目を終え、2周目は間違えた問題だけやり直し、やり直しした分野はこれだけシリーズで復習し、3周目は2週目に間違えた問題だけをやり直しました。
【7】予想問題集3セット(オーム社)
おすすめ度 ★☆☆
過去問10年分解いてしまって、演習問題がなくなったのでとりあえず買ってみました。これに取り組む段階でかなり仕上がっていて、過去問ならば安定して9割とれるレベルでしたが、予想問題は5〜8割程度しかとれないという非常に焦る結果となりました(笑)。個人的には実際の問題より難しい問題を解くという勉強方法は好きなのですが、資格試験に合格するためには不要かな〜という印象です。良かった点は、理論のB問題で予想問題と全く同じ問題が出たことです。1〜2問くらいの底上げにはなるかもしれませんが、学習コストに見合わないですね。
まとめ
これだけシリーズは完成度の高い参考書なのでおすすめです。
これだけシリーズは学習量が膨大になってしまいます。6割程度読破したところで過去問に移行し、残りの4割は過去問で関連分野を解いた際に取り組みました。演習と座学のバランスが大事です。