組込み系プログラマの終末

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応用情報 情報処理技術者試験の勉強法

基本情報を受けて午前60点、午後60点。ギリギリ合格したものの分からない問題は多数、勘で答えた問題も多数。受けた感触も最悪でした・・・。

そんな苦い経験があったので応用情報処理試験はしっかり準備しようと思い、計画的に勉強しました。約4ヶ月、1日2時間程度の勉強を続けて午前90点、午後80点。余裕を持って合格しました。基本情報での失敗をどう活かしたか、基本情報と比べてどうだったか等にスポットを当てて応用情報試験の勉強方法について述べたいと思います。

 

自分のした勉強

合格教本を2〜3ヶ月程度かけて読み込みを行いました。合格教本は試験範囲を知るにはいいのですが、試験範囲の内容を理解するには不十分だなあというのが印象です。もっとも全ての範囲を十分詳しく書いたらとてつもなく分厚い本になってしまうので仕方ないんでしょうけどね。

そんな合格教本を使っての勉強は、あるセクションを読む→分からない言葉や腑に落ちない点はWEBで検索〜というのをひたすら繰り返す愚直なものでした・・・。

試験前の1ヶ月程度は過去問を解いていました。午前問題は通勤時間に、午後問題は帰宅後に取り組み、合計5年分くらい解いたかなぁ。

合格するための勉強法

さて、愚直に全部の範囲を勉強したわけですがやはり無駄は多かったと思います。(合格を目標とするなら最短合格ではなかったという意味で)自分のやったことを振り返って、合格するために絶対したほうがいいと思うこと、おすすめできることをピックアップして述べてみます。

【1】ストラテジ・監査・プロジェクトマネジメントの用語をマスターする

情報処理試験を受ける人ってエンジニアが多いと思います。エンジニアって文系科目を軽んじる人が多いんじゃないかな〜と思ってます。というか私がそうなんです。この試験でいうと、ストラテジ・監査・プロジェクトマネジメントがそれに当たるんですが、基本情報のときはこの分野を完全無勉で受けてしまい、午前はほぼ全滅しました。

 応用情報で初めてこの分野を勉強したのですが、実はかなりコスパがいいとわかりました。午前問題でいうと、ある程度用語を覚えればストラテジ系は8〜9割安定して取れるようになります。午後問題の選択のプロジェクトマネジメント・サービスマネジメントのいずれかは解けるようになります。

具体的に何をするのかというと、用語を覚える。これにつきます。たとえば、KFSという用語があります。省略語でなく、もとの英語を覚えます。

KFS ⇒ Key Factor for Success・・・成功のためのキーとなる要因。

これをひたすらあらゆる用語で行う。これだけです。

ポイントは机に向かわず、何度も繰り返して定着させること。私は付箋の表に「KFS」、裏に「Key Factor for Success・・・成功のためのキーとなる要因」と書いて家の中に貼って覚えました。この分野を押さえると午前はまず60点切らなくなりますし、午後も1題はだいたい解けるのっで合格にぐっと近づきます!

【2】午後の必須選択・プログラミングとストラテジ→プログラミングを選ぼう!

基本と応用、両方受けて特に違うなと思う点は、プログラミング問題です。一言でいうと・・・

基本情報のプログラミング → 泥臭い

プログラム実行時の配列のインデックスを求めさせられたり、擬似言語の穴埋めだったりと、わりとしっかりプログラムを読まなければ解けない問題が多い傾向があります。

応用情報のプログラミング → 日本読解

それに対して応用情報のプログラミングは、答えはほとんど問題文の中に書かれていて、あまり泥臭い作業を強要されません。本当に問題に書いてあるんです。答えが・・・。

応用情報のプログラミング問題ははっきり言って簡単です。逆にストラテジは難易度の差が激しいし、0点はとらないけど満点も取れない、という印象を持っています。プログラミングなら、しっかり対策すれば満点を十分狙えます。練習ではどれだけ時間をかけてもいいから、問題文の中に答えがあるということをしっかり確認してください。

【3】午後は解かない問題を決めておく

自分はデータベースとネットワークは解かないと決めていました。それで情報処理技術者を名乗れるのかというツッコミはありますが、勉強をしないと言っているわけではないです。全ての午後選択問題の過去問を数年分解いてみて、平均して一番得点率が低くなおかつ時間もかかる分野だったので本番では切ることに決めたのです。午後問題は時間がシビアで、問題選択はできるだけ早く済ますに越したことはないですしね。

私はデータベースは業務で使わないので苦手意識があり、午前問題でも手こずっていたのですが、午後データベース問題を解くことで少しだけ慣れることができました。最初っから解く午後問題を決めていたらきっと午前のデータベース問題も解けなかったと思います。午後選択問題は、苦手な分野でもひと通り解いてみることをおすすめします。

まとめ

ストラテジ系は用語を確実に押さえる

プログラミング問題は演習を行い、問題文中に答えがあることを実感する

午後問題は全部解いてみる。それから平均得点率や解くのにかかる時間を調べて、本番で選択しない問題を決定する。